月々の電話代を節約したい、通話料金を気にせずに電話を使いたい、そんなニーズに応えてくれるのが、IP電話です。IP電話はインターネット回線を利用して電話をかけたり受けたりできるサービスです。提供しているのは電話会社ではなく、インターネットプロバイダ各社です。通常は、プロバイダの回線契約にオプションとして利用できるようになっています。スマートフォンにアプリを入れて利用するタイプでは、専門のアプリ業者も扱っています。IP電話はインターネットが使える環境であれば新たな回線工事などを行うことなく利用できるため、初期費用や固定費用が通常のアナログ電話よりも安く済むという利点があります。アナログ電話のように電話加入権を購入する必要はありませんし、月々の固定料金は無料または接続機器のレンタル料として数百円程度を負担するだけです。また、通話料金自体もアナログ電話に比べると低額です。料金はプロバイダごとに異なりますが、市内通話ですと3分当たりでおおむね5〜10%程度安く、市外通話ならさらに割安になります。というのも、IP電話には市内通話・市外通話の区別がなく、全国一律の料金で利用できるからです。さらに、携帯電話あての通話や国際電話の料金も総じてアナログ電話より安価です。さらに注目すべきなのは、IP電話には特定の相手への通話料金が完全無料になるサービスがあるということです。これは、同じプロバイダや提携しているプロバイダのIP電話同士で通話をする場合で、このサービスを利用すれば何時間話しても固定費以外には費用を負担する必要がありません。